日焼け止めの「PA」とは…

日焼け止めの「PA」とは…
ピンク
ねぇ、レッド、みんな!
このあいだ日焼け止めの「SPF」値の話をしたでしょ。
あの時に次回話そうと言った「PA」のこと、今日話さない?

え、日焼け止めの「SPF」値は、UV対策効果の持続時間と関係ない?!

レッド
レッド
そうだな、ピンク。
せっかくだから、SPFの話を覚えているうちにPAの話もしておこう。
ブルー、どこから話をしようか?
ブルー
ブルー
ふむ…
前回、「SPFについて話をするのならPAについても話さないと」と言ったのは俺だ。
その張本人がこんなことを言うのもナンだが…
グリーン
グリーン
「…ナンだが、PAのことはあまり大した話ではない」…だろ?
ここは俺が引き取って説明することにしよう。

日焼け止めの「PA」とは…

 

グリーン
グリーン
まず、「PA」というのは「Protection grade of UVA(UVA防御等級)」の略で、UVAの防御効果を表すもの。
前回話した通り、SPFというのはUVBに対する防御効果を表す数値で、PAはそのUVAバージョンと考えると良いよ

ただPAの場合、防御効果はSPFのような数値ではなく、効果最小の「+」から効果最大の「++++」まで、プラス記号4段階で表すんだ。
一応、こんな定義になっている。
PA+            UVA防止効果がある
PA++         UVA防止効果がかなりある
PA+++      UVA防止効果が非常にある
PA++++   UVA防止効果が極めて高い
イエロー
イエロー
へぇ~、「かなり」とか「非常に」とか「極めて」とか、なんだかアバウトな基準だねー
ブルー
ブルー
いや、この基準の元になるものとしては、前回説明したSPF(Sun Protection Factor)と似たような「UVAPF(UVA Protection Factor)」という数値があって、それがこんな感じでPA分類に置き換えられている。
UVAPF値=2 以上 4 未満      PA+
UVAPF値=4 以上 8 未満      PA++
UVAPF値が8 以上 16 未満   PA+++
UVAPF値が16 以上                  PA++++
ただ…
イエロー
イエロー
ただ…?
ブルーは前回、PAはもともと日本独自の基準だと言っていたよね?
それが関係しているのかな?
ブルー
ブルー
実は、紫外線対策ではいわゆる「サンバーン」と呼ばれる日焼けを引き起こすUVBだけでなく、皮膚に対する長期的な悪影響を及ぼすUVAの対策も重要だということに関して、日本はある意味で先進国だったんだ。

1990年代半ばには日本化粧品工業連合会、通称「粧工連」が UVA 測定とその結果表示に関する自主基準を作るなど、その10数年後に国際規格の策定ができるまで日本は国際的にも一定の役割を担った。
グリーン
グリーン
だけど結果的には、現在日本で使われているPAというUVA防御効果の表示方法は、一部のアジアの国を除くと海外ではあまり使われていない。

たとえばヨーロッパのEU諸国で製造販売されるサンスクリーン剤の場合、UVBの防御効果はこのあいだ話したSPFで表す一方で、UVAの防御効果は「その製品のSPFに相応する防御効果があることが必要」という考えにもとづいて、UVAとUVBの防御効果の比率を設定しているんだ。

ちなみに日本化粧品工業連合会が作成した「生活シーンに合わせた紫外線防止用化粧品の選び方」という、縦軸と横軸にそれぞれPAとSPFを配置した図は多くの化粧品メーカーが独自に加工して使っているけれど、これらに共通しているのはそれぞれの紫外線の強さに応じた「右肩上がり」の絵柄
黒板に書くと、このオレンジ色の枠のようなパターンだ。

つまり…
ピンク
ピンク
つまり…欧米の場合は手っ取り早く、UVA防御の基準はUVB防御のSPFに連動させることにして、わざわざUVA専用のグレード表示方法を設定せずに済ませたわけね?
ブルー
ブルー
そう、ピンク、その経緯には紆余曲折あったが、結果的にはその通りだ。

ヨーロッパの場合は「UVAロゴ」と呼ばれるロゴが使われている。
ちなみにイギリスではドラッグストア大手Boots(ブーツ)が独自の星印によるグレード基準を考案しているのだが、これはPA方式に似たものだ。

アメリカやオーストラリアも基本的な考え方はヨーロッパと同様で、UVA防御基準を満たしている製品には、「広帯域」を意味する「BROAD SPECTRUM (ブロードスペクトラム)」という表示がある。

さっき、最初にグリーンは俺を代弁して「PAのことはあまり大した話ではない」と言ったが、もちろんUVAカットという対策自体はとても重要だ。
ただ、日本のメーカーのサンスクリーン剤も基本的にはさっきの「生活シーン」の図にあるような、SPFのグレードとPAのグレードが右肩上がりで連動したようなラインアップになっているので、PAは「SPFほど意識しなくても構わない話」ということだ。
レッド
レッド
ブルー、グリーン、分かりやすい説明だ。
毎度のことながら、ありがとう!

このあいだグリーンが紹介した、日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A」にサンスクリーン剤や光老化についてこういう説明もあった。

サンスクリーン剤をつける第一の目的は強いサンバーンを避けるためです。レジャーで海や山へ行くときには強いものが必要ですが、日常生活で光老化を避けるため位ならさほど強いものは必要ありません。

気をつけなければいけないのは塗る量です。SPFやPAという値はサンスクリーン剤を1cm2あたり2mgまたは、液体の場合2µlを塗って調べられていますので、塗り方が少なければ当然所期の効果がえられません。実際調べてみるとせいぜい1.3mg/cm2位しか塗っていないのです。必要量の2/3位です。そうすると効果は半分くらいになってしまいます。また水泳や、汗で流れたり、顔を触ることでとれてしまうことも多々あります。そんな訳でSPFの値をそのまま信じてしまうと思わぬ日焼けをしてしまいます。

出典:皮膚科Q&A「日焼け Q13 サンスクリーン剤の使い方」(日本皮膚科学会)


コロナ対策でのマスクアルコール消毒液の使い方の話とも共通するが、十分な効果を得るための「使い方」に関する知識と、それをこまめに実践することは重要だ。

みんな、紫外線対策に関してはこれからの季節、まだいろいろと作戦会議が必要そうだ。引き続きリサーチをよろしく頼む!
みんな
みんな
レッド、了解!
 

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